はじめに
データ分析では再現性が大切です。しかし、同じコードとデータを使っていても実行環境の違い(OS, ソフトやパッケージのバージョンなど)によって結果が異なることがあります。複数の場所で同じ環境をそろえるための手段の一つとして、はオープンソースのコンテナー管理ソフトウェアであるDockerを使うことが考えられます。Dockerのデータ分析での活用については以下の記事が詳しいです。
tidyverseの登場とDockerまわりの変化
さて、昨年のRStudio ver1.0 のリリースとほぼ同時期にtidyverseが登場し、RStudio Server のDockerイメージを提供しているrockerでのコンテナの種類も変わっていたようです。
それまではhadleyverse*1(便利なパッケージ群)とLaTeX環境が入った rocke/hadleyverse
がメイン だったのが、現在は追加されるパッケージやソフトに合わせて以下の4つになっています。
- rocker/r-ver…debian をベースにRの実行環境を入れたもの
- rocker/rstudio… r-ver に RStudio Server を追加したもの
- rocker/tidyverse… rstudio に tidyverse なパッケージ群 を追加したもの
- rocker/verse… tidyverse に lateX環境 なパッケージ群 を追加したもの
rocker/hadleyverseも生きてはいますが、Docker Hub の冒頭に「これじゃなくて代わりにtidyverse使えよ」って書いてあります。
別にhadleyverseを使ったからと言って何か不都合があるわけではないのですが、RStudio Server の環境構築にDockerを使う場合や自分でDockerイメージを作る場合は頭の片隅に入れておくと良さそうです、&tidyverse周りはまだこれからも変わる(とHadley Wickhamが仄めかしている)可能性が高いので、Rのパッケージと同時にDockerまわりも注視していきたいです。